BLW(Baby Led Weaning)とは何か
イギリスの助産師であり保健師であるジル・ラプレイ氏によって提唱された離乳法です。2008年にBLWの著書を出版し、現在までで20ヵ国以上に翻訳/出版されています。日本でも2019年にようやく翻訳書が出版され、それ以来、急速に注目されている離乳法となっています。

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従来の離乳食は食物をピューレ状にしてスプーンにのせ、赤ちゃんに食べさせる(Spoon feeding)アプローチを取ります。いわば親が主導する離乳食です。一方、BLWは赤ちゃん自身が固形物を自分の手に取って食事をすることを促すアプローチのことを指します。これが赤ちゃん主導の離乳食(Baby Led Weaning)と呼ばれているのです。
この記事を書いている私は、上記の本を読んで、BLWを始めました。また、下記のインスタグラムのアカウントを通してBLWの記録を取り始め、ありがたいことに多くの方に参考になったとお声をいただいております。もし興味がありましたらご覧いただけると幸いです。
本記事でわかること
多くの親にとって、BLWがなぜこれほどまでに世界で浸透し、共感を得ているのか疑問に思う人も多いのではないでしょうか。赤ちゃんに固形物を食べさせるなんて本当に大丈夫なの?と率直に不安に感じる人もいるでしょう。
本記事では、ジル・ラプレイ氏のBLWに関する著書と、アメリカ/ニュージーランドなどのBLW研究論文を引用してBLWのメリット・デメリットを説明します。
また、筆者の家庭でもBLWを実践して、子供を育てています。2012年のニュージーランドのオタゴ大学の調査研究によれば、BLWを実践する親は、子供が幸せで健康な姿を見ることで、当初抱いていたBLWのリスクに関する懸念が減少し、他の親にも勧めるようになる傾向があるという調査結果が出ています。[ 1 ]
この結果は、BLWの実践にはポジティブな魅力があることを表していると思います。そして、筆者自身も当事者として非常に気持ちがわかります。ただ一方で、BLWを実践する当事者の声だけを聞いていても、客観的なBLWの評価にはならないということも表しています。
そこで、本記事では、個人の主観・経験則とは極力切り離して、BLWのメリット・デメリットをエビデンスを引用しながら解説していきたいと思います。特にBLWの安全性に関して、「何を根拠に語られているのか・情報源は何なのか」が気になる人は是非ご一読ください。
現状、BLWに関する情報源は日本語のリソースは少なく、一部の医療従事者によるクローズドな情報発信がまばらにある程度です。そのため、本記事はより多くの人が、BLWについての認識を正しく持ち、BLWを実施するか否かを判断するための、オープンかつ有益な情報となることを目指しています。修正点や疑義があればご指摘のコメントをいただければ幸いです。
BLWのメリットとデメリット
BLWを実践することにはどのようなメリットがあり、そしてまたどのようなデメリットがあるのか、提唱者であるジル・ラプレイ氏の著書を参考にしつつも、それ以外の研究機関の調査内容を加味して、筆者が調べた内容を紹介したいと思います。
BLWのメリット
BLWに関しては世界中の専門家も注目・評価しており、BLWが良いか悪いかという議論はほとんどされていません。どのようにすれば、BLWのメリットを生かした上で安全に実践ができるのかについて、調査研究が進められている段階です。
なお、後述するように、BLWのメリットの多くはまだ観察研究レベルのエビデンスに基づくものが中心です。「BLWをしたからこうなった」という因果関係の証明よりも「BLWをした赤ちゃんにこういう傾向が見られた」という関連の報告が多いことは、読み進める上で念頭においておいてください。
- 食への自律性と食行動の発達
- 口腔運動・微細運動・言語発達への好影響
- 早くから多様な味・食感を経験する
- 家族の食卓を共に囲む経験
- 親の準備負担の軽減
食への自律性と食行動の発達
BLWの根幹にあるのは、「何を、どれだけ、どのペースで食べるかを赤ちゃん自身が決める」という自律性の尊重です。親がスプーンで量を管理する従来の離乳食とは異なり、BLWでは赤ちゃんが自分の空腹・満腹のサインに従って食べることになります。
この「食べる量を自分で調整する力(食の自己調節能力)」が将来の肥満リスク低下につながるのではという期待から、複数の研究が行われています。2012年の小規模調査ではBLWの乳児の方が肥満の発生率が有意に低いと結論付けられました[ 2 ][ 3 ]。しかし、2017年にオタゴ大学が行った、参加者を無作為に振り分けてより厳密に比較した調査では、12ヶ月・24ヶ月のいずれでもBMIに有意差は見られませんでした[ 4 ]。
口腔運動・微細運動・言語発達への好影響
これは元記事では「安全な食べ方を学べる」「手と目の連動」「好奇心を刺激」として別々に書いていた内容ですが、実はひとつのつながった話です。整理して説明します。
BLWでは赤ちゃんが生後6ヶ月から固形物を自分で手に持ち、観察し、口へ運び、噛んで飲み込むという一連の動作を毎回の食事で繰り返します。この過程で同時に複数の発達が促されます。
①微細運動・手と目の連動:食べ物をつかむ動作は、最初はグーの握りこぶしで持つところから始まり、生後9ヶ月ごろには親指と人差し指での「ピンチグラスプ(つまみ持ち)」へと進化します[ 16 ]。食材の形・重さ・滑りやすさによって毎回異なる調整が求められるため、手と目の連動(eye-hand coordination)と指先の器用さが自然に鍛えられます。これは食育としての効果であると同時に、全体的な運動発達にも貢献します。
②口腔運動と顎・顔面の発達:BLWでは早期から多様な食感・固さの食材を咀嚼します。この噛む動作が顔面の筋肉(咀嚼筋)を鍛え、顎や顔面骨格の発達を促すことが指摘されています。BLISSの比較試験でも、BLW群の赤ちゃんは早期からより多くの食感多様な食材を経験していたことが確認されています。
③言語発達への波及:咀嚼運動と言語の発達には関連があることが研究で示されています。噛む・舌を動かす・口を閉じるといった動作は、発話に使う口腔・顔面筋の動きと重なる部分が多く、咀嚼スキルの向上が言語発達を下支えする可能性があるとされています。2021年の研究では、離乳食を赤ちゃん主導で行っていた子どもが、後の言語発達スコアで高い傾向を示しました(ただしこれは観察研究であり因果関係の証明ではありません)[ 17 ]。
早くから多様な味・食感を経験することと食の受容性
従来の離乳食では食材をペースト状にするため、食感の違いはほぼ消えてしまいます。一方BLWでは、スティック状のやわらかい野菜・ほぐした魚・茹でた豆など、形状・食感・味の異なる食材をそのまま経験します。
早くから多様な食感・味に触れることが、食の受容性(受け入れられる食材の幅広さ)に影響するという報告があります。BLW群の子どもに好き嫌いが少ないという観察結果が複数の研究で示されており、特に食感に対する寛容さが高い傾向が指摘されています。ただし前述のように、BLWを実践する家庭の特性(多様な食材を日常的に用意する食環境など)が影響している可能性もあり、手法そのものの効果として断言できるわけではありません。
また、BLWでは赤ちゃんが「食べる」か「触るだけで終わる」かを自分で選びます。食材に慣れるまで繰り返し目にし、触れる機会が与えられることで、食への警戒心が和らぎやすいという指摘もあります。
家族の食卓を共に囲む経験
従来の離乳食では、赤ちゃん専用のペーストを別に用意する必要があり、家族が同じものを食べながら一緒に食卓を囲むという経験がしにくい構造になっています。BLWでは赤ちゃんも家族と同じ食材(形状・味付けの調整は必要)を食べるため、離乳期から家族の食事時間に参加することが自然にできます。
家族での食卓共有は、食事を楽しい社会的な場として経験させるという点で重要です。赤ちゃんは家族が食べる様子を見ながら食べ方を学び(モデリング)、食卓での会話を聞きながら言語刺激を受け、家族との時間を通じて安心感を得ます。これらは食育としてだけでなく、社会性・言語発達・情緒的な安定の観点からも意義があると考えられています。
親の準備負担の軽減(ただし注意点あり)
従来の離乳食ではペーストを作る・冷凍ストックする・月齢に合わせてなめらかさを調整するといった手間が発生します。BLWでは、家族の食事から月齢に合わせた形状・固さで取り分けるだけで済むため、慣れてしまえば離乳食の準備にかかる時間と労力が大幅に下がります。
ただし、このメリットには後述する注意点も伴います。大人の食卓の味付けをそのまま取り分けることで塩分・糖分の過剰摂取につながるリスクがあるため、取り分けは必ず味付け前の段階で行うことを意識しておきましょう。「手軽さ」と「塩分管理」はセットで考えるべきです。
BLWのリスクとして正しく知っておきたいこと
以下に挙げるのは、BLWを実践する際に正しく理解しておきたいリスクです。論文の引用が多いため、長くなりますが、個人的にはメリット以上に重要な内容となります。
- ぐちゃぐちゃに散らかす
- 窒息/えずき(Gagging)が起きやすい?
- 摂取する栄養価に偏りが生まれやすい?(不足・過多の両面)
ぐちゃぐちゃに散らかす
赤ちゃんが手掴みで食べたあとは、必ずテーブル・エプロン・床がぐちゃぐちゃになります。当然のことながら食事は毎日子供に提供するものです。親がストレスに感じたまま継続することはおすすめできません。ストレス軽減ができるグッズをご利用ください。
窒息/えずき(Gagging)が起きやすい?
BLWは従来の離乳食に比べて、窒息(食材を喉につまらせること)が起きやすいのではないかという懸念があります。窒息に対するリスクというのがBLW最大の関心事と言えるでしょう。窒息に関しては3つの代表的な調査研究があるため、それらを紹介したいと思います。
ただその前に、BLWの議論で頻繁に登場する「窒息」「えずき(Gagging)」「誤嚥」という3つの言葉を正しく整理しておきます。この3つは意味も危険度も親が取るべき対応も、まったく異なります。
窒息・えずき・誤嚥――3つの言葉を正しく切り分ける
気道が食材などで完全または重度にふさがれ、空気が通らなくなった状態です。脳などへの酸素供給が止まるため、数分を争う緊急事態です。
最大の特徴は、窒息は「静か」だということです。空気が通らないので、泣き声も咳も出ません。
窒息(Choking)のサイン:
- 声が出ない・泣けない・せき込めない
- 急に静かになる/顔色が青白くなる(チアノーゼ)
- 苦しそうに喉をつかむ、口に手を入れる
英語の Gagging は、日本語では「えずき」「オエッとなる」が最も近く、医学的には咽頭反射(嘔吐反射)にあたります。これは赤ちゃんが食べ物を飲み込む練習をする過程で起こる、ごく正常な防御反射です。
食べ物が口の奥に移動しすぎると反射が働き、赤ちゃんは咳き込んだり舌を前に押し出したりして、食べ物を口の前のほうへ自分で戻します。乳児期はこの反射が敏感で(口のより前のほうで反応しやすく)、成長とともに落ち着いていきます。
えずきは「窒息の一歩手前の危険信号」ではなく、むしろ窒息を防ぐための安全装置として働いています。窒息が「静か」なのに対し、えずきは「うるさい」── オエッという音、咳、泣き声を伴い、赤ちゃんが自力で対処しようとします。
えずき(Gagging)のサイン:
- オエッという音、咳、泣き声が出る(=空気は通っている)
- 目に涙を浮かべる/舌を前に押し出す
- 食べ物を喉から前に出そうとして、ムズムズと動き、時には嘔吐する
誤嚥とは、食品または異物が気管に入ってしまった状態のことです。消費者庁は誤嚥を「食品又は異物が気管に入ること」と定義しています。[ 15 ]
えずきや窒息とは別の概念で、むせ・咳き込みを伴うことが多く、異物が気道を強くふさげば窒息に、肺に達して残れば誤嚥性肺炎・気管支炎につながることもあります。
3語の関係を整理すると:
- えずき… 気管に入りそうになったものを、反射で前へ戻して防いでいる段階
- 誤嚥… 防ぎきれず、気管に入ってしまった状態
- 窒息… 気道がふさがって空気が通らない状態
2013年の小規模調査結果
まず、ニュージーランドオタゴ大学の2013年の調査結果では、BLWの方がリスクが高いということは実証されず、BLWの場合も、従来の離乳食の場合も同等程度の窒息リスクを負っているとされました。[ 5 ]
| 調査機関 | オタゴ大学、人間栄養学科(ニュージーランド) |
|---|---|
| 調査規模 | 199人 |
| 調査方法 | 母親へのオンライン調査 |
| 懸念事項 | 母親ごとの窒息とえずきの定義の混同 |
| 従来離乳食 | BLW | |
|---|---|---|
| 窒息 | 31% | 31%〜40% |
| えずき(Gagging) | 70.7% | 58.8%〜81% |
ただし、上記の調査は全体200人程度の小規模調査のためこの調査をもって断言は出来ません。また、母親が窒息とえずきの違いを認識できたかどうかが疑わしく、正確な数値とは言えない可能性が指摘されています。
2016年の小規模調査結果
その後、2016年に同大学が統計的手法で再度調査した結果でも、BLWの乳児と、従来離乳食の乳児で窒息のリスクの差は見られないとされました[ 6 ]。この調査は、ランダム化比較実験という統計的手法を用いたBLWに関する論文の中では信頼のおける適正な調査手法を用いています。下記が調査の簡易サマリーとなります。
ただし、この調査を受けたBLW参加者はBLISSと呼ばれる安全対策を事前に指示・共有されていることに注意してください。具体的には「窒息リスクの高い食品リスト」「窒息とえずきの違い」などを事前に研究者から共有を受け、BLISS研究助手による3回の家庭訪問を受けています。
※BLISSに関しては後半で詳細を説明しています
統計学上、どの月齢でも、従来離乳食とBLW(BLISS)で窒息率(1ヶ月内に少なくとも1回は窒息した率)の有意差はなかったようです。
| 調査機関 | オタゴ大学、人間栄養学科(ニュージーランド) |
|---|---|
| 調査規模 | 206人 |
| 調査方法 | アンケートと毎日のカレンダー記入調査 |
| 少なくとも1回は窒息した | ||
|---|---|---|
| 月齢 | 従来離乳食 | BLW(BLISS) |
| 6ヶ月 | 21.6% | 18.1% |
| 7ヶ月 | 8.4% | 12.1% |
| 8ヶ月 | 18.2% | 14.7% |
| 11ヶ月 | 16% | 19.4% |
| 少なくとも1回はえずき(Gagging)を催した | ||
|---|---|---|
| 月齢 | 従来離乳食 | BLW(BLISS) |
| 6ヶ月 | 80.7% | 94.7% |
| 7ヶ月 | 75.9% | 78% |
| 8ヶ月 | 81.8% | 82.1% |
| 11ヶ月 | 46.9% | 45.2% |
1点気をつけなければならないのが、従来離乳食とBLW(BLISS)とで窒息率(1ヶ月のうちに1回以上の窒息の率)とえずき率(1ヶ月のうちに1回以上のえずきの率)はリスクに差がないようですが、1ヶ月中の1人あたりのえずき平均数に違いが出ていることです。
| 乳幼児1人の1ヶ月あたりのえずき(Gagging)平均数 | ||
|---|---|---|
| 月齢 | 従来離乳食 | BLW(BLISS) |
| 6ヶ月 | 9.4回 | 14.7回 |
| 7ヶ月 | 7.5回 | 7.9回 |
| 8ヶ月 | 9.4回 | 5.6回 |
| 11ヶ月 | 7.5回 | 5.8回 |
具体的には、黄色マーカーで示した通り、6ヶ月齢でBLW(BLISS)では平均14.7回のえずきが発生しており、従来離乳食の9.4回に比べると若干多くなっています。しかし、7ヶ月〜8ヶ月になると従来離乳食の方が若干平均数が増える結果となっているのです。
このことから、6ヶ月齢は固形物を食べることに慣れていないため、BLW(BLISS)で平均えずき回数が増える一方、次第に慣れることで7ヶ月〜8ヶ月齢になると従来離乳食よりも平均えずき数は減ると理解することができると思います。
2017年の大規模調査結果
この研究は、ジル・ラプレイ氏と共同の研究を度々行っているエミー・ブラウン氏の論文となります[ 7 ]。2013年と2016年のオタゴ大学の調査に比べ1000人規模の大規模な調査となりましたが、BLISSほどの安全対策の指導による介入はなく、一回で完結したアンケート調査となります。
| 調査機関 | Amy Brown、スウォンジー大学人間健康科学部 |
|---|---|
| 調査規模 | 1151人 |
| 調査方法 | アンケート |
| 懸念事項 | バイアス排除ができていない |
| 厳密なBLW | ゆるいBLW | 従来離乳食 | |
|---|---|---|---|
| 窒息したことがある | 11.9% | 15.5% | 11.6% |
| 窒息した人の平均数 | 1.94回 | 1.73回 | 1.83回 |
この結果からわかるのは、厳密なBLWと従来離乳食とで窒息率は変わらないということです。一方で注目すべきは、ピューレとBLWを混ぜた「ゆるいBLW」に分類される人のほうが窒息率が高い(15.5%)という点です。
この「ゆるいBLW」での窒息率の高さについては、現時点では明確な原因は特定されていませんが、一つの有力な解釈として、ピューレ主体で育てられた赤ちゃんは固形物を噛み砕く口の動きを十分に練習できていないため、固形物を与えた際に対応しにくいという可能性が挙げられています。つまり、問題は「混合である」こと自体ではなく、固形物を与える前の口の準備が整っているかどうかかもしれません。実際の子育ての中では、体調不良の日や祖父母が食事を担う場面、外食など、どうしてもBLWの原則を維持しにくい状況は生じるものです。このデータが示唆しているのは「完全なBLWでなければいけない」ということではなく、固形物を取り入れる際はその都度、食材の形状・固さ・大きさへの注意を怠らないことが重要だということではないでしょうか。手法をどう組み合わせるかよりも、BLISSで示された安全の基準を親が理解した上で判断できる状態にあることの方が、本質的に大切だと考えます。
ただし、過去の研究とは違い、月齢ごとの結果は示されておらず、あくまでも母親の記憶ベースの中で数ヶ月間の窒息の有無を回想させたものになります。また、調査されたのは窒息のみの数となっており、過去の研究で比較されたえずき(Gagging)は計測されていませんでした。
研究者であるエミー・ブラウン氏自身も、論文の最後で、「これらのデータはBLWメソッドの安全性の重要な証拠として解釈されるべきではありません」と記載しており、論文としての質は他の論文に比べ相対的に高くないため、あくまでも参考値とすべきでしょう。
3つの調査結果と研究全体に共通する限界
これまで説明した3つの研究結果に共通するのは、BLWと従来離乳食とで窒息率に差は見られないということです。異なるグループ、異なる調査方法であっても「窒息率に差がない」という結果が共通している点は重要です。2024年に発表された系統的レビューでも、2010〜2023年の7研究を精査した結果、BLW・BLISS・従来スプーン授乳の間で窒息リスクに統計的有意差を報告した研究はなかったと結論づけられており[ 13 ]、この結論は現在も支持されています。
ただし、3つの調査に共通して存在する重要な限界があります。それは選択バイアスの問題です。BLWはあくまでも自ら情報を集めて選ぶ手法であるため、実践する親には、離乳食に関して積極的に情報収集をし、赤ちゃんの食事に時間と関心を向けている傾向があることが複数の研究で指摘されています。この傾向には、授乳期間の長さや、手作り食材の選択、赤ちゃんの空腹・満腹サインへの応答といった要素が含まれます。つまり、BLWの「メリット」として報告されているものの多くが、手法そのものの効果ではなく、食への関与度がもともと高い親が実践しているという背景によって生まれている可能性を否定できません。BLWを選んでいない親が食への関心が低いというわけでは決してなく、これはあくまでも研究上の「比較対象として均質でない集団を扱っている」という統計的な限界の話です。この点は、BLWの研究結果を読む際に常に念頭においておく必要があります。
また、個人的には、これらの研究結果の数値がそのまま我々日本人にも適用されるのかどうか疑問が残ります。人種構成が公開されていた2016年調査対象の中でも、アジア人の割合は6%程で、人種や食環境などの違いが大きく、統計調査の前提条件が異なります。あくまでも調査対象となった集団の中で有意とされた結果でしかなく、参考値であると考えるべきかもしれません。
また、さらに注意したいのは、ジル・ラプレイ氏のBLW本では下記のように記載されている点です。
研究によれば、スプーンで与えるよりもBLWのほうが食べ物を喉につまらせる危険性は低い。けれども赤ちゃんが手づかみ食べをするのを見慣れていない多くのお母さんやお父さん、おばあちゃんおじいちゃんは喉につまらせるんじゃないかと不安になるようだ。基本的な安全対策を知っていれば、BLWで喉を詰まらせる可能性はむしろ低い。
ジル・ラプレイ氏が引用している研究は、上記で紹介している2016年のもの[ 6 ]と同じです。この論文では「スプーンで与えるよりもBLWのほうが食べ物を喉につまらせる危険性は低い」とまでは言っておらず、ジル・ラプレイ氏の著書の書き方では誤解を招くと思います。もしくは、日本語の誤訳の可能性が高いです。
あくまでも、「窒息率でみるとBLWは従来離乳食と同じリスクを持っている」という理解を持つようにしましょう。「BLWの方が安全・危険性が低い」というのは拡大解釈ですので、認識相違が無いように気をつけましょう。
摂取する栄養価に偏りが生まれやすい?(不足・過多の両面)
赤ちゃん自身が食べるものを決めるBLWでは、従来の離乳食に比べて必要な栄養価に偏りが生まれやすいのではないかという懸念があります。この偏りには「不足」と「過多」の両面があります。
栄養不足のリスク(特に鉄分)
6〜8ヶ月の赤ちゃんを対象にニュージーランドのオタゴ大学が実施した2016年の調査では、BLWをする赤ちゃんは、従来の離乳食の赤ちゃんに比べ、脂肪と飽和脂肪の摂取量が多く、鉄・亜鉛・ビタミンB12の摂取量が少なくなっていたと報告されました。[ 8 ]
6ヶ月を過ぎると、母乳育児をしている場合は特に、赤ちゃんは鉄分不足になってしまうので、鉄を含む離乳食を意識的に摂取する必要があります。BLWでは赤ちゃんが鉄を含む食材を食べない場合、鉄分不足になってしまいやすいのです。
また、欧米では大半の家庭で従来の離乳食として、鉄分が豊富に入ったシリアルをスプーンで食べさせるのが一般的となっている背景があります。BLWを行う親は、このシリアルを提供する頻度が減ったことが大きな要因で、BLWの子供が鉄分不足になりやすいという結果が出たと考えられています。
一方、日本では、鉄分入りシリアルなどを提供する文化や指導はほとんどありませんでした。そのため、意識的に鉄分を摂取しなければ、従来離乳食であろうとBLWであろうと鉄分不足になってしまうことは念頭にいれておきましょう。
※日本では、2019年3月の「授乳・離乳の支援ガイド」改定で生後6ヶ月以降の鉄分摂取の重要性が記載されました。
栄養過多のリスク(特に塩分・糖分)
近年、鉄分不足とは逆方向の懸念として、塩分(ナトリウム)と添加糖の過剰摂取も問題として指摘されるようになっています。これは「家族の食事から取り分ける」というBLWのメリットの、そのまま裏返しです。
本記事で紹介している2016年のBLISS比較試験の栄養データでは、BLISS群は7ヶ月時点で対照群より約35%多くナトリウムを、6%多く脂肪を摂取していました。さらに24ヶ月時点では、両群とも大半の乳児がナトリウム(68%)と添加糖(75%)を過剰摂取しており、これは懸念すべき水準だったと報告されました[ 10 ]。安全対策を施したBLISSですら、家庭の食卓の味付けを早期から取り込んでしまう構造的リスクがあることを示しています。
日本の食卓は味噌・醤油・出汁文化のぶん欧米よりさらに塩分が高くなりがちです。「取り分け」は手軽さのメリットであると同時に、早い時期から塩分・糖分を口にすることへの入口にもなり得るという点を、鉄分不足と同じ重さで意識しておく必要があります。
窒息リスクと栄養リスクを解消するためのBLWの取り組み
ここまでメリットとリスクをまとめてみましたが、メリットでは主に赤ちゃんの食育として魅力的な言葉が並ぶ反面、リスクでは親が心配になるような事柄も指摘されていることがわかると思います。もちろん、BLWは従来離乳食に比べて危険であるという明確なエビデンスは出ておらず、必要以上に心配になる必要はありません。しかし、BLWを実践するにあたっては、メリットだけに目を向けるのではなく、離乳に関して親が正しい知識を学び、正しく怖がることが必要であると考えています。
修正されたBLW: BLISSとは?
ジル・ラプレイ氏が提唱した初期のBLWには「何をどのような形で提供するか」という具体的な指針がなく、窒息・栄養不足・成長不良への懸念が医療従事者から繰り返し指摘されていました。これを受けて、ニュージーランドのオタゴ大学がBLWに3つのルールを追加した改訂版「Baby-Led Introduction to SolidS(BLISS)」を開発し、2015年にパイロット研究として発表しました。[ 9 ]
BLISSは小児科医と小児言語聴覚士の協力のもとで設計されており、「赤ちゃんが自分で食べる」というBLWの本質は変えず、毎食の食材選定に3つの基準を加えるというアプローチです。言い換えると、BLISSはBLWの否定ではなく、「より安全に、より確実に栄養を届けるための設計図」として生まれたものです。
BLISSの3つのルール
BLISSが従来のBLWに追加した基本ルールは以下の3点です。毎食、この3つを満たすように食材を選ぶことが求められます。
- ① 鉄分豊富な食品を1品以上……母乳だけでは補えなくなる生後6ヶ月以降の鉄分不足を防ぐため、毎食必ず鉄を含む食材を用意する
- ② 高エネルギー食品を1品以上……自分で食べる量が少なくなりがちなBLWで成長に必要なカロリーを確保するため、エネルギー密度の高い食材(目安:1.5kcal/g以上)を毎食入れる
- ③ 窒息リスクの高い食品を避け、形状・固さを適切に整える……赤ちゃんの月齢に合わせた調理をし、危険な食材は提供しない
ルール①:鉄分豊富な食品とは
BLISSが鉄分豊富食品として定義しているのは、主に赤身の肉・魚・鶏肉・豆類です。吸収効率の高いヘム鉄(動物性食品)を中心に、非ヘム鉄(植物性食品)の吸収を高める「肉や魚と組み合わせる」工夫も合わせて推奨されています。
- 牛肉
- 鶏肉
- 豚肉
- 魚
- ハム
- 子羊
- ベーコン
- 肝臓(パテ含む)
- ソーセージ
- サラミ
- 鉄強化乳幼児用シリアル
- ベイクドビーンズ
- レンズ豆
- フムス
- ひよこ豆(フムス以外)
ルール②:高エネルギー食品とは
BLISSでの高エネルギー食品の基準はエネルギー密度1.5kcal/g以上の食材です。BLWでは赤ちゃんが食べる量をコントロールするため、少量でもしっかりカロリーを摂れる食材を毎食入れることで、成長不良のリスクを下げる設計になっています。また、食事環境も重要とされており、テレビなどの気が散るものを排除し、赤ちゃんの空腹・満腹サインに親が注意を払いながら食事をするレスポンシブフィーディング(応答的な食事)も合わせて推奨されています。
- アボカド
- バナナ
- カボチャ
- じゃがいも
- サツマイモ
ルール③:窒息を防ぐ食材の選び方と調理の基準
BLISSでは、食材の形状・固さ・大きさについて、小児言語聴覚士の監修のもとで以下の基準を設けています。
食材を提供する前に、親が親指と人差し指で食材をつまんで押しつぶせるかを確認します。舌で上顎に押し付けて潰せる固さが目安です。これを「スクイッシュテスト」と呼びます。潰せない固さの食材はまだ提供しないか、調理方法を変えましょう。
避けるべき形状・性状
- 硬い食材(生の野菜・果物など)
- 小さくて丸い食材(コイン状・球状のもの)
- 口の中でパン粉状にバラける食材(クラッカー・乾いた食材など)
- ねばつく食材(餅・こんにゃくゼリーなど)
- 皮が口に残りやすい食材(ぶどう・ミニトマトなどは半切りまたは4等分)
- 生野菜(にんじん、セロリ、サラダの葉など)
- 生リンゴ
- 煎餅、ポテトチップス、コーンチップ
- ナッツ類丸ごと
- ドライフルーツ(レーズン、クランベリーなど)
- さくらんぼ、ぶどう、果実、チェリートマト(丸のまま)
- エンドウ豆、トウモロコシ
- キャンディー(硬い飴など)
- その他の硬い食品
BLISSのパイロット研究では、上記の指導を受けたBLISS群は、指導を受けなかったBLW群に比べ、離乳食開始初週から鉄分豊富な食品を提供する割合が高く(BLISS: 2.4回/日 対 BLW: 0.8回/日)、さらに窒息リスクの高い食品を提供する頻度が有意に低かった(BLISS: 0.17回/日 対 BLW: 3.24回/日)という結果が出ています。[ 9 ]
BLISSでは、毎食ごとに必要な食材を意識的にルール化することで、親の行動を確実に変える設計になっています。BLISS研究チームは、「何をどのようにして提供するか」という具体的な指針がなければ安全性を担保できないと考えており、その姿勢は結果にも現れています。
ジル・ラプレイ氏もBLISSの論文の結果を引用してBLWの安全性を主張している以上、BLISSで示された3つのルールと食材基準は、BLWを実践するなら最低限フォローすべき内容だと思います。各国で提供されているBLWの民間資格も、基本的にこのBLISSの内容をベースに作られているようです。
専門家・行政機関はBLWをどう評価しているか
ここまでBLWのメリットとリスクを見てきましたが、専門家や国際機関はBLWをどのように評価しているのでしょうか。
ニュージーランドでは、BLWは保健省が非推奨という公式声明を出しています。当記事で引用している論文で最も信頼できる調査を行っていたのは、ニュージーランドのオタゴ大学でした(個人の感想)が、そのニュージーランドではBLWは非推奨なのです。理由は、鉄分やエネルギーなどの十分な栄養が得られない可能性や、窒息の可能性の増加にはつながらないという確たるエビデンスがないことを挙げています。また、肥満防止などの明確なメリットも明らかではない点もあげられています。この声明は2018年に最終更新されており、「新たな信頼できるエビデンスが出ればレビューを行い、BLWへの判断はアップデートする」と記載しているので、ニュージーランドの保健省の判断は今後も参考になると思います。
これは国としては非常に真っ当な判断だと思います。リスクも100%払拭されず、やるべき理由も明確では無い以上、BLWを専門家や国があえて推す理由は今のところないでしょう。お医者さんや保健師さんがBLWについて、あまり積極的に情報発信しない理由はこの辺りにあるといえます。
また、日本の小児科医 伊藤明子氏の著書「医師が教える 子どもの食事 50の基本」(2023年1月)でも、BLWについて下記のように言及されています。これはひとりの医師の見解ではありますが、専門家の立場からのリアルな評価として受け止める価値があります。
BLWというのは、従来離乳食よりも良いと言える明確なエビデンスがあるわけではないため、医師という立場では薦められるものではないというニュアンスが汲み取れます。こういったことから、BLWというのは、確立したメソッドではなく、ベジタリアンやビーガンのような、ライフスタイルの一種という立ち位置で考えるべきではないでしょうか。
BLWについての評価まとめ
BLWのメリット・リスクを解説しました。BLWのメリットには、食育的な観点、知育的な観点が含まれており、親にとっては非常に魅力的であると思います。
リスク面では、窒息・えずき・栄養の偏りが挙げられます。窒息に関しては、BLWと従来離乳食で窒息率に差がないことは複数の研究で共通して結論づけられており、2024年の系統的レビューでも同様の結論が支持されているため[ 13 ]、BLWを過剰に危険視する必要はありません。ただし、6ヶ月齢でのみ平均えずき回数がBLWで多くなることが示されているため、開始初期の食材選定には注意が必要です。栄養面では、鉄分不足と塩分・糖分過多という両方向のリスクを意識し、BLISSの指針に沿って実践することが重要です。
ニュージーランド保健省の声明で非推奨となっているように、BLWは確立されたメソッドではありません。そのため、BLWに対して過剰な期待を持つことも認識としては間違いです。あくまでも目の前の自分の子供の反応を見ながら、何が一番良い離乳スタイルであるかをご家族で考えて、実践をするようにしてください。
本記事の内容が、多くのご家族にとって参考になるものになれば幸いです。
ここまで、お読み頂きありがとうございました。感想や、ご指摘などはコメントで頂けると幸いです。
あわせて読みたい:BLWの「本質」はどこにあるのか
本記事ではBLWのメリット・リスクを論文をもとに解説してきましたが、「BLWをやっているけれど外食では手掴みさせられない」「保育園でスプーン食べになってしまったが大丈夫か」「体調不良のときはピューレに戻してもいいのか」といった疑問を持つ方も多いと思います。
これらの疑問は、BLWという手法の本質が何かをあらためて考えることで、すっきり整理できます。BLWであっても従来の離乳食であっても、共通の土台となる「レスポンシブフィーディング」という考え方があり、この考え方を知ることで「完璧にBLWをやり続けなければ」というプレッシャーから解放されると思います。
離乳食・補完食・BLWの違いとは?全ての土台にある「レスポンシブフィーディング」を解説
BLW・従来の離乳食・補完食、それぞれの違いと共通点を整理しながら、どの手法を選んでも大切にすべき「レスポンシブフィーディング」という考え方をわかりやすく解説しています。外食・保育園・体調不良など、BLWを完璧に続けられない場面での考え方もまとめています。
引用
[1]Cameron SL, Heath AL, Taylor RW. Healthcare professionals’ and mothers’ knowledge of, attitudes to and experiences with, Baby-Led Weaning: a content analysis study. BMJ Open. 2012;2(6):e001542. doi:10.1136/bmjopen-2012-001542 Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3532980/ [Accessed 24th May 2020]
[2]Townsend E, Pitchford NJ. Baby knows best? The impact of weaning style on food preferences and body mass index in early childhood in a case-controlled sample. BMJ Open. 2012;2(1):e000298. doi:10.1136/bmjopen-2011-000298 Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4400680/ [Accessed 24th May 2020]
[3]Townsend E, Pitchford NJ. Baby knows best? The impact of weaning style on food preferences and body mass index in early childhood in a case-controlled sample. BMJ Open. 2012;2(1):e000298. doi:10.1136/bmjopen-2011-000298 Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4400680/ [Accessed 24th May 2020]
[4]Taylor RW, Williams SM, Fangupo LJ, et al. Effect of a Baby-Led Approach to Complementary Feeding on Infant Growth and Overweight: A Randomized Clinical Trial. JAMA Pediatr. 2017;171(9):838-846. doi:10.1001/jamapediatrics.2017.1284 Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5710413/ [Accessed 24th May 2020]
[5]Cameron SL, Taylor RW, Heath AM. Parent-led or baby-led? Associations between complementary feeding practices and health-related behaviours in a survey of New Zealand families. BMJ Open 2013;3:e003946. doi:10.1136/bmjopen-2013-003946 Available from: https://bmjopen.bmj.com/content/3/12/e003946.info [Accessed 24th May 2020]
[6]Fangupo LJ, Heath ALM, Williams SM, et al. A Baby-Led Approach to Eating Solids and Risk of Choking. Pediatrics Oct 2016, 138 (4) e20160772; DOI:10.1542/peds.2016-0772 Available from: https://pediatrics.aappublications.org/content/138/4/e20160772 [Accessed 24th May 2020]
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[9]Cameron SL, Taylor RW, Heath AM. Development and pilot testing of Baby-Led Introduction to SolidS – a version of Baby-Led Weaning modified to address concerns about iron deficiency, growth faltering and choking. BMC Pediatr 15, 99 (2015). doi:10.1186/s12887-015-0422-8 Available from: https://bmcpediatr.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12887-015-0422-8 [Accessed 24th May 2020]
[10]Erickson LW, Taylor RW, Haszard JJ, et al. Impact of a Modified Version of Baby-Led Weaning on Infant Food and Nutrient Intakes: The BLISS Randomized Controlled Trial. Nutrients. 2018;10(6):740. doi:10.3390/nu10060740 Available from: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6024590/
[11]Brown A, Lee MD. Early influences on child satiety-responsiveness: the role of weaning style. Pediatric Obesity. 2015;10(1):57-66. doi:10.1111/j.2047-6310.2013.00207.x Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24347496/
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[13]Correia L, Sousa AR, Capitao C, Pedro AR. Complementary feeding approaches and risk of choking: A systematic review. Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition. 2024;79(5):934-942. doi:10.1002/jpn3.12298 Available from: https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38937992/
[14]Baby-Led Weaning: A Scoping Review Exploring Benefits and Risks in Comparison With Traditional Approaches to Complementary Feeding. Journal of the Academy of Nutrition and Dietetics. 2025. Available from: https://www.jandonline.org/article/S2212-2672(25)00882-2/abstract
[15]消費者庁. パン等による子どもの窒息や誤嚥(ごえん)に気を付けましょう!Available from: https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/child/project_001/mail/20211020/
[16]Naylor AJ, Morrow AL. Developmental readiness of normal full term infants to progress from exclusive breastfeeding to the introduction of complementary foods: reviews of the relevant literature concerning infant immunologic, gastrointestinal, oral motor and maternal reproductive and lactational development. Academy for Educational Development, Washington DC, USA, 2001. Referenced in: Extension Utah State University. Baby-Led Weaning: An Approach to Introducing Solid Foods to Infants. Available from: https://extension.usu.edu/nutrition/research/baby-led-weaning-an-approach-to-introducing-solid-foods-to-infants
[17]Webber E, et al. An infant-led approach to complementary feeding is positively associated with language development. Maternal & Child Nutrition. 2021;17(4):e13206. doi:10.1111/mcn.13206 Available from: https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8476407/


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